駆け抜けたい伝説の途中

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背く事の出来ぬロジック

STEINS;GATEの二周目が終わりました。

 

STEINS GATE

 

シュタインズゲート、通称シュタゲは科学ADVシリーズの中でもダントツで高い人気を誇る作品です。

ひいては日本が誇るサブカルチャーの中でも知名度は上位に位置しており、「好きなアニメ何?」「好きなADVゲームは何?」と尋ねられた際に、本作の名を挙げる方は決して少なくないでしょう。

人気の高さで言えば他シリーズ作品と比べるともはやぶっちぎり単独トップ独走している状態ですので、ファンの方の中にはシュタゲのことをそもそも「科学ADVシリーズ二作目」として認識していない方もいらっしゃると思います。

 

そこまで登り詰めた要員としては、ひとえに話の面白さや設定のウケやすさ、"他シリーズ作品と比べた場合の"主人公のキャラの受け入れやすさ等も関係していたと思いますが、一番大きかったのはやはりアニメのクオリティの高さだったと思います。

ADVのアニメ化というのは尺の都合もあってまとめ切るのは非常に難しいと思いますが、ホワイトフォックス様がそれを見事にやってのけてくれました。アニメであることを活かした演出やアニオリの台詞等が光り、理想どころか理想をも超えるアニメ化だったと思います。

 

自分は7年ほど前に原作のゲームをプレイしたのですが、当時はこの手のADVやループものの作品にほとんど触れていなかったことも相まって、その面白さにいたく感動したものです。

しかし、多くの作品に触れた今再びプレイした場合。他の有名なADVや設定が似ている作品と比べて見た場合、自分の目にはどのように映るのか。

思い出補正という究極の先入観を抜きにして再評価してみたいと考え、今回再プレイを決めた次第でした。

 

 

改めてプレイしてみても、当時の自分が覚えた感動は間違いではなかったと思いました。シュタゲは紛れもなく名作ADVの一角です。

 

上記の通りシュタゲはアニメの評価が極めて高いので、初見の人間に原作とアニメのどちらを先に勧めるかは、人によって分かれる部分だと思います。

結論としてはその人がどちらの媒体に慣れているかというのが最も大事だと思いますが、どちらにも触れている方に勧めるのであれば、自分は断然原作の方を推します。

というのも、『STEINS;GATE』はアドベンチャーゲームとして非常にハイレベルに仕上がっている作品であるというのが自分の考えだからです。その認識は今回の再プレイでより強固になりました。

 

 

そのゲームとしての完成度を押し上げていたシステムが、フォーントリガー。

今となってはガラケーとして懐かしみを覚えますが、所謂第二のメニュー画面のようなものです。

他のゲームで言うところのルート分岐や選択肢差分というのは全てこのフォーントリガーが担っており、主人公と一体になって選択をする感覚を大きく得られるものでした。

 

BGMも流すタイミング等の演出も良く考えられていたと思います。

特に『Believe me』です。所謂「感動的なシーンで流れるピアノソロ」「メインテーマのアレンジ」というお決まりの曲ではありますが、素晴らしいの一言です。

 

そして何よりも、アニメと比較した場合のBADエンド(個別ルート)の有無。

三つのBADエンドはどれもがシュタゲならではの結末と言えるものであり、見所しかありません。世界観の重厚さを大きく引き上げています。

前述のフォーントリガーを使った分岐方法は秀逸であり、より感情移入できる作りとなっていました。

 

 

そういうわけで、ADV『STEINS;GATE』はシナリオの作り込みやキャラクター魅力などは勿論のこと、ゲームとしてとにかく面白い。そう感じました。

今後も自分の中で大切にしていきたい作品というのは揺ぎ無いと思います。

 

明日はいよいよ待ちに待った科学ADVシリーズ最新作、『ANONYMOUS;CODE』が発売されます。楽しみですね(^-^)