2018年5月25日にHeartsより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームです。
昨年クリアしたゲームのネタバレなし短め感想記事。
一言で言うと死ぬほど無難でキレイな萌えゲーでした。絵柄で気に入った方や、脳死で楽しめる美少女ゲームを求めている方は、買って損のない作品だと思います。
良かった点
・無難すぎる設定
『魔法』や『精霊』なる概念が存在するファンタジーな世界観の作品ですが、難しい専門用語や複雑な設定などは一切登場しません。
その関係でローファンタジーものの割には世界観の解説パートは異常なほどに短かったです。本当に「解説こんだけ?」と思えてしまうぐらい軽い。おかげでテンポが良く、頭に入り込みやすい物語でした。
・無難すぎるシナリオ
個別ルートのプロットは、キャラクターの内的な成長を重視したものというよりは、外的な問題解決に由来したものが多めでした。
方向性としては「家族」に関わるエピソードが多めであり、温かみのあるシナリオとして仕上がっていました。話の厚みとしてはコンパクトながらも起承転結がしっかりしていた印象を受けました。
基本的にどのルートも簡潔なのですが、看板ヒロインである春ハルのルートだけは例外です。
主人公の秘密に大きく触れた内容となっており、グランドルートのような立ち位置となっています。最後にプレイすることを推奨します。
・優しすぎる世界観
サブキャラクターまで含めると大人数な作品です。しかし、その中に自己主張が強いキャラや口が悪いキャラが一切存在しないというのが、一周周って斬新でした。
他の萌えゲーブランドの作品をプレイしていると、異様に口が悪いヒロインやモブが出てきたり、主人公やヒロインをイジる方向性でコメディを描く作品も多いと感じます。しかし、本作にはそういった描写がほとんどと言っていいほどありません。主人公もヒロインも意味わからんぐらい優しいです。
所謂鼻につくタイプのキャラクターが登場せず、全員が善意で行動している優しい世界となっていました。
同時に掛け合いで過度なイジりがないことで、登場人物の思いやりや包容力が際立つ作風となっていたと思います。

注意点
良かった点の裏返しがそのまま注意点になっていると思います。(いつも似たようなこと書いてる。)
設定が複雑でない分、異能対決などのバトル展開は当たり前のように発生せず、解決手段で魅せるような展開もありません。
ストーリーは読みやすい分、泣きゲーのようにめちゃくちゃ泣けるというほどでもなく、どんでん返し等のプロットツイストにも期待できないと思います。
また、灰汁の強いキャラクターが存在しないということは、替えの利かないような強烈な個性を持ったキャラクターは出てきません。
主人公もヒロインも善意の塊なので、ヒドい掛け合いやヤバい掛け合いが好きな人にとっては物足りなく感じるかもしれません。
まとめ
尖ったプロット・キャラクター・掛け合いを求めている方には合わないと思いますが、こういうのでいいと思わせてくれるような萌え重視のエ口ゲでした。
ややこしい設定やクセのあるキャラクターが存在せず、ヒロインも可愛らしく描かれていたので、頭からっぽでも楽しむことができるのが良かったです。
同じ萌えゲーとしては『ゆずソフト』や『ASa Project』などのタイトルが想起されますが、あちらのような下ネタやブラックジョークが濃い作風とは異なり、キレイなゲームだったという印象です。思いっきり濡れ場のあるゲームでキレイってのも変ですが。